診療科

胃癌

胃癌について

胃癌は日本人に最も多い癌のひとつです。
(罹患率は男性で1位、女性で乳癌に次ぎ2位)近年、内視鏡の診断技術が上がり、早期の段階で発見される機会が多くなってきました。早期であれば、適切な処置で治すことが出来るようになりました。

①診断

癌による潰瘍や狭窄があると腹痛や出血を認めることがありますが、通常は自覚症状がありません。ですから、できれば年に一度は健康診断でチェックしてもらいましょう。早期でみつかれば、内視鏡で切除出来る可能性もあります。
早期胃癌はバリウムでは発見が困難なこともあるので、内視鏡でチェックしてもらうほうがよいでしょう。近年、内視鏡診断の技術は日々、進歩してきており、微小癌でも高率にみつかるようになってきました。
当院では高度な技術を持った専門医が多数います。癌の深さを正確に診断するための超音波内視鏡、癌の広がりを微小血管をみて正確に診断するNBI拡大内視鏡といった最新の器械をつかって診断することで、より正確に胃癌のステージを診断しています。

②治療

胃癌においては、胃癌治療ガイドラインに従った治療を提供しています。
早期胃癌のうち、分化型で、粘膜にとどまり、潰瘍がなく、大きさが2cm以内であれば、内視鏡で癌を切除するだけで治すことが可能です。手術が必要な場合でも身体に負担の少ない腹腔鏡手術を出来るだけ施行しております。
化学療法も患者様の状態に応じ、エビデンスの高い最新、最良なものを提供しております。

③当院の胃癌治療の変遷

当院では年間約25件の内視鏡治療、約20−40件の胃癌手術を行っております。
患者様に負担の少ない腹腔鏡手術を積極的に取り入れ、2015年は6割を超える症例に腹腔鏡手術を提供しております。

④腹腔鏡手術

これまでの開腹手術では、術者、助手の手がお腹に入るため、約20~30cmの皮膚切開を行います。
しかし腹腔鏡手術では、径が5mmと12mmのトロカー(細い筒のようなもの)を全部で4~5本腹腔内に挿入して、そこから細長い器具とカメラを出し入れして手術を行います。切除した胃を取り出すために、約5cm程度の傷を作らなくてはいけませんが、それは虫垂炎(俗にいう盲腸)の手術の傷跡程度しか残りません。この小さな傷ですむということは、美容的な長所以外に以下のような大きな長所を生んでいます。

腹腔鏡下手術の長所

  • (1) 腹壁の機能障害の軽減
  • (2) 術後疼痛の軽減
  • (3) 出血量の軽減
  • (4) 癒着による腸閉塞の軽減
  • (5) 術後呼吸機能低下の軽減

⑤胃癌術後障害

胃癌で胃を切除するとダンピング症状、下痢、膨満感、食事量減少、体重減少などの‘胃術後症候群‘と言われる症状があらわれ術後の生活の質(Quality of Life)が損なわれることが知られています。当院では中田浩二医師、川村雅彦医師を中心に日本全国のがんセンター、大学病院と協力し小冊子‘胃を切った方の快適な食事と生活のために作成し読売新聞医療ルネッサンス内でも紹介されました。
http://www.jsgp.jp/index.php?page=citizen_index
管理栄養士による栄養相談も行っております。胃切後障害でお困りの際はご相談ください。